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ビジネス会計検定2級の勉強方法、勉強時間などを合格者が解説!

資格×ビジネス会計検定
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こんにちは!芦沢シン(@snnskwebw)です。

この記事では、ビジネス会計検定2級の勉強方法などについて解説します。

このような方に向けた記事です
  • ビジネス会計検定2級の受験を考えている方
当記事では以下の疑問にお答えします!
  • ビジネス会計検定はいきなり2級から受けても合格できるの?
  • 2級に合格するための勉強方法、勉強時間、使用テキストは?
  • 独学でも合格できるの?

会計資格の1つであるビジネス会計検定は、受験者数の増加もあり近年注目されています。

2級以上を取得すると、就職・転職で評価されやすいメリットがあります。

しかし、これから受験を考えている方の中には、このような疑問をお持ちではないでしょうか?

ビジネス会計検定っていきなり2級から

受けても合格できるの?

2級はどのくらい勉強すれば合格できるのだろう?

勉強方法についても知りたいな。

そこで当記事では、ビジネス会計検定2級合格者の僕ビジネス会計検定2級の勉強方法、勉強時間などについて解説します。

先に「ビジネス会計検定2級の勉強時間は?」「いきなり2級から受けても大丈夫か」についての結論は下記の通りです。

  • 2級からでも大丈夫だが、先に3級の内容を理解してから
  • 独学でも合格は可能だが、会計の知識がない人は時間がかかる
  • 勉強時間は約150~200時間、会計の知識がない人はもっとかかる
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ビジネス会計検定について

まず、ビジネス会計検定とはどのような試験なのかご説明します。

ビジネス会計検定を勉強すると、財務諸表を「読む力」が身に付きます。

ビジネス会計検定とは?

ビジネス会計検定とは?
  • ビジネス会計検定』は大阪商工会議所が主催している資格試験
  • 貸借対照表や損益計算書などの財務諸表に関する知識や分析方法を主に学ぶ
  • 財務諸表を「読む力」が身に付く

会計資格として名高い日商簿記は財務諸表を「作る」までの段階で、仕訳をはじめとする会計処理が問われます。

一方、ビジネス会計検定で問われるのは、財務諸表の分析や知識などです。

同じ会計資格でも、日商簿記とビジネス会計検定では学ぶ目的、視点が違ってきます。

ビジネス会計検定2級の合格率(直近5回分)

ビジネス会計検定2級の直近5回分の合格率は以下の通りです。

回(実施日) 申込者数 実受験者数 合格者数 合格率
第30回(2022年3月13日) 2,587人 1,910人 1,035人 54.2%
第29回(2021年10月17日) 2,516人 1,948人 1,014人 52.1%
第28回(2021年3月14日) 2,860人 2,124人 1,093人 51.5%
第27回(2020年10月18日) 2,340人 1,774人 822人 46.3%
第26回(2020年3月8日) 2,836人 1,568人 852人 54.3%

参考:ビジネス会計検定 試験結果・受験者データ  ※合格率は実受験者数ベース

直近5回の合格率は約50%でした。

日商簿記2級の合格率が20~30%前後である点を考えると、合格しやすい試験だと考えられます。
参考:日本商工会議所 日商簿記検定試験 受験者データ(統一試験)

芦沢シン
芦沢シン

それでも全く勉強しないわけにはいきません。

指標などしっかり覚えないといけないこともあります。

受験要項

受験資格
  • 学歴・年齢・性別・国籍に制限はありません。
  • 希望の級から受験可能
  • 連続する2つの級を同日に受験することができる
申込方法 インターネットによる (公式HPより。支払方法はクレジットカード決済かコンビニ店頭決済)
受験料 2級 7,480円(税込)(3級 4,950円(税込))
受験地

札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、山口、松山、福岡の中から受験地を選択。
※会場(場所)については、受験票にてお知らせ

試験月 3月、10月 ※2022年度は2022年10月16日(日)、2023年3月12日(日)
試験時間 2時間(マークシート方式)
試験開始時間 2級:10:00~ 3級:13:30~

詳細は、ビジネス会計検定の公式HPにも掲載されています。

試験の内容

試験の内容

有価証券報告書の連結財務諸表に記載されている項目と計算構造について学習します。3級で学んだ事項に加えて、さらに多くの分析指標を学ぶとともに、近年重要性の高まっているキャッシュ・フローの分析、企業の採算性を探る損益分岐点分析等、応用的な領域についても学習します。

引用:ビジネス会計検定試験 級別内容・出題範囲

2級で学習するのは、連結財務諸表に関する知識や分析手法です。

また、3級の知識を前提としていて2級では応用的な知識が求められるため、いきなり2級から勉強を始めると基礎知識がないことで苦労するでしょう。

そのため、まずは3級のテキストから始めることをおすすめします。

この点については、後述の「勉強ポイント」も参照してください。

問題形式・制限時間・合格点

問題形式・問題数 マークシート方式、50問
制限時間 2時間
合格点 70点(100点満点)

ビジネス会計検定の配点は公表されていません。

しかし、問題数が50問で満点が100点であることから、1問あたり2点と推測できます。

1問あたり2点と考えると、50問中35問以上正解すれば合格です。

出題形式

出題形式は、僕が受験した第29回をもとにしています。
※出題形式は、今後変更される可能性があります。

Ⅰ正誤判定の個別問題
  • 正誤の組み合わせとして正しいものを4択から選ぶ問題

第29回では、財務諸表等に関する知識が問われる理論問題が7問、指標を使って計算する計算問題が1問、計8問出題されました。

Ⅱ個別問題(理論・計算)
  • 「文章の中の空欄に当てはまる語句の適切な組み合わせ」を4択から選ぶ問題(理論)
  • 資料をもとに計算して、正しい数値を5択から選ぶ問題(計算)

第29回では、理論問題が4問、計算問題が5問、計9問出題されました。

Ⅲ総合問題(時系列比較)
  • ある会社の2期間の連結財務諸表を、分析指標を用いて比較・分析する問題
  • 連結財務諸表の空欄に当てはまる数値を選ぶ問題(2問)
  • 分析指標を用いて正しい数値と文章にするための適切な組み合わせを4択、または5択から選ぶ問題(15問)

第29回では、時系列比較の総合問題は計17問出題されました。

Ⅳ総合問題(他社比較)
  • 同業他社の連結財務諸表を、分析指標を用いて比較・分析する問題
  • 連結財務諸表の空欄に当てはまる数値を選ぶ問題(4問)
  • 文章に書いてある分析結果の正誤の組み合わせを4択から選ぶ問題(11問)
  • 文章の空欄に当てはまる語句の適切な組み合わせを4択から選ぶ問題(1問)

第29回では、他社比較の総合問題は計16問出題されました。

ビジネス会計検定は50問中、個別問題が17問、総合問題が33問です。

問題の半分以上を占めている総合問題をしっかり解けるかが合格のカギを握ります。

ビジネス会計検定2級を取得するメリットや注意点

ビジネス会計検定2級を取得するメリット
  • 財務諸表を「読む力」が身に付く
  • 日商簿記の理解度が深まる
  • キャッシュ・フロー計算書について学べる
  • 日商簿記に比べて少ない勉強時間で取得可能
ビジネス会計検定2級の注意点
  • 就職・転職で効果があるかは会社による
  • 受験会場が限られている
  • 過去問題集での勉強がしにくい

詳しくは「【資格】ビジネス会計検定は役に立つ?2級取得者がメリットを解説 」を参照してください。

ビジネス会計検定2級を独学で合格するための勉強時間・勉強方法

ビジネス会計検定は、独学でも合格できる試験です。

実際に僕は、会社員として働きながら独学で勉強し合格しました。

ここでは、独学で合格するための勉強時間・勉強方法を僕の経験を交えながら解説します。

勉強時間

勉強時間は、「Studyplus」のアプリを使って記録しました。

Studyplus(スタディプラス) 日々の学習管理に
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開発元:Studyplus Inc.
無料
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ビジネス会計検定勉強時間

集計の結果は以下の通りです。

  • 3級・・・約22時間
  • 2級・・・約116時間
  • 計・・・約138時間

これにアプリに記録されていないスキマ時間を含めると、僕はビジネス会計検定2級を約150時間前後で合格しました。

教材別で見ると以下の通りです。

2級テキスト 約51時間
2級過去問題集 約65時間
3級テキスト 約16時間
3級過去問題集 約6時間
約138時間

日商簿記2級と並行して勉強したため、勉強期間は4ヶ月と時間のわりには長めでした。

ビジネス会計検定2級の合格に必要な勉強時間については、僕は以下のように考えています。

  • 約150~200時間(3級の勉強合わせて)
  • 日商簿記の取得や経理の実務経験があれば、さらに短い時間
  • 会計の知識がない人はさらに時間がかかる可能性あり

毎日2時間勉強する場合は、約3ヵ月の勉強期間で合格圏内までいけるでしょう。

使用テキスト、問題集

  • 使用テキスト、問題集は、公式テキスト・過去問題集
  • 試験は公式テキスト・過去問題集の内容に沿って出題される
  • 過去問題集の解説は、あまり詳しく書かれていない点に注意

ビジネス会計検定は公式テキスト・過去問題集以外の書籍がほとんどありません。

公式テキスト・過去問題集は主催者が作成しているため、試験も基本的にはテキストの内容に沿って出題されます。

そのため、公式テキスト・過去問題集での勉強がおすすめです。

しかし、過去問題集の解説は「テキスト参照」だけが載っている箇所もあり、あまり詳しくは書かれていません。

その都度テキストを見直す必要があるため、若干面倒に感じました。

芦沢シン
芦沢シン

テキスト・問題集は、最近の試験問題が反映されている

最新版(第5版)を購入するのが良いでしょう。

勉強の流れ、スケジュール

以下は、僕がビジネス会計検定2級を勉強していた時の大まかな流れ、スケジュールです。

勉強の流れ
  1. 3級の公式テキストを1周する
  2. 3級の公式過去問題集を解く
  3. 2級の公式テキストを2周する
  4. 2級の過去問題集を繰り返し解く(3周)
勉強のスケジュール
  • 6月下旬勉強スタート
  • 日商簿記2級と並行して勉強していたため、2、3日おきのペースで学習

勉強ポイント

まずは3級の勉強をして基礎知識を身に付ける

ビジネス会計検定は、いきなり2級からの受験を考えている場合でも、まずは3級から勉強するのが良いでしょう。

それは、以下の理由があるためです。

  • 2級は3級のテキストを理解していることが前提として作られているため
  • 3級で基礎を押さえることで、2級の勉強もスムーズになるため
  • 実務で活かす場合は、基礎を押さえておくほうが良いため

たとえば、資産・負債を流動・固定に分類する基準として、

  • 正常営業循環基準
  • ワンイヤー・ルール(1年基準)

があります。

上記の基準は3級のテキストでは解説してますが、2級のテキストではありません。

このように2級のテキストでは、3級で学んだことについては詳細な説明を省いている部分があります。

また、

  • 3級・・・個別財務諸表に関する知識や分析手法
  • 2級・・・連結財務諸表に関する知識や分析手法

上記のように、2級ではより応用的な知識が求められていて、覚えることも増えます。

そのため、まずは3級のテキストから始めることをおすすめします。

3級で基礎を押さえておけば、2級の勉強もスムーズになるでしょう。

また、ビジネス会計検定を受験しようと考えている方は、実務などのさまざま場面で活かしたいと思っているのではないでしょうか?

基礎をしっかり押さえることで、合格のためだけに留まらずさまざまな場面で活かせます

過去問は繰り返し解く(特に総合問題)

  • 過去問題集は、特に総合問題を繰り返し解く
  • 繰り返し解くことで分析指標も覚えられる
  • 問題の傾向、クセがつかめる

ビジネス会計検定は、

テキストを読み内容を理解する→過去問題集を繰り返し解く

このようなシンプルな学習方法で勉強すれば、合格圏内までたどり着けます。

過去問題集では、総合問題を繰り返し解くことが大事です(最低2~3周)。

総合問題は本試験の問題の半分以上を占めているため、ここをしっかり解けるかが合格のカギを握るからです。

繰り返し解くことで、分析指標も自然と頭に入ります。

また、

  • 分析指標にある科目で、含まれる・控除されるものは何か
  • 空欄穴埋め問題は、どの財務諸表をみれば早く解けるのか

このような問題の傾向、クセもつかめるため、問題を素早く解けます。

指標は全部覚える

  • 2級の対象となっている分析指標は、どれも出題される可能性あり
  • 試験範囲にある指標をまんべんなく覚える必要がある
  • 公式テキストの一覧は見づらい

分析指標は、主に総合問題で活用します。

2級の対象となっている分析指標は、どれが出てきてもおかしくありません。

そのため、試験範囲にある指標はまんべんなく覚える必要があります。

2級のテキストには、分析指標の一覧が最後に載っていますが、若干見づらいです。

僕は、以下のように指標を分かりやすい形でまとめて、それを試験本番前などで活用しました。

ビジネス会計検定2級分析指標(PDF形式)

芦沢シン
芦沢シン

PDFはダウンロードOKです。

普段の勉強や試験本番前などでぜひ活用してください。

その他読んだ書籍

僕は、ビジネス会計検定を勉強する前に、会計に関する本をいくつか読みました。

その中で、ビジネス会計検定の理解が深まると思った書籍を以下に挙げました。

『会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方』

  • 実際の企業の財務諸表からビジネスモデルを読み解く
  • 貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の大まかな概要をつかめる
  • クイズ形式になっていて、楽しく読める
  • ビジネス会計検定で勉強したことを合わせれば、財務諸表を読む力がさらに上がる

『財務3表一体理解法』

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  • 財務諸表がどのようにつながっているかが分かる
  • 会計、財務諸表の大まかな全体像がつかめる
  • 仕訳が出ないため、簿記を勉強していない方も抵抗なく読める
  • 2級の対象である「連結財務諸表」についても書かれている

『財務3表一体理解法』【新版】は、「Audible」の読み放題の対象となっています。

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まとめ

まとめ
  • 2級からでも大丈夫だが、先に3級の内容を理解してから
  • 独学でも合格は可能だが、会計の知識がない人は時間がかかる
  • 勉強時間は約150~200時間、会計の知識がない人はもっとかかる

ここまで、ビジネス会計検定2級の勉強方法、勉強時間などについて解説しました。

ビジネス会計検定を勉強することで、財務諸表が読めます。

財務諸表を読む力は、普段の仕事などでも活かせるでしょう。

これから勉強する方が良い結果になれるよう願っています。

芦沢シン
芦沢シン

ここまでご覧いただきありがとうございましたm(_ _)m

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