- ビジネス会計検定は役に立つの?
- ビジネス会計検定を取得するメリットは?
- ビジネス会計検定の取得がおすすめの方は?

会計資格の1つであるビジネス会計検定。
2007年から始まった新しい資格試験ですが、受験者数の増加もあり近年注目されています。
しかし、まだ知名度は高くないため、このような疑問をお持ちなのではないでしょうか?

ビジネス会計検定って役に立つの?意味あるの?

私はビジネス会計検定を取得したほうがいいのかな?
そこで当記事では、ビジネス会計検定2級取得者の僕がビジネス会計検定を取得するメリットを解説します。
また、メリットを踏まえた上でどのような方におすすめなのかをご紹介します。
先に、ビジネス会計検定を取得するメリットをまとめると下記の通りです。
- 財務諸表を「読む力」が身に付く
- 日商簿記の理解度が深まる
- キャッシュ・フロー計算書について学べる
- 日商簿記に比べて少ない勉強時間で取得可能
ビジネス会計検定とは?

まず、ビジネス会計検定とはどのような試験なのかご説明します。
ビジネス会計検定とは?
- 『ビジネス会計検定』は大阪商工会議所が主催している資格試験
- 貸借対照表や損益計算書などの財務諸表に関する知識や分析方法を主に学ぶ
ビジネス会計検定は2007年から始まった新しい資格試験で、受験者数は下記の通り増加しています。
第2回(2008年2月3日) | 第30回(2022年3月13日) | |
2級 | 1,528人 | 1,910人 |
3級 | 1,027人 | 3,484人 |
引用:ビジネス会計検定 試験結果・受験者データ ※人数は実受験者数
会計資格といえば日商簿記が代表的ですが、ビジネス会計検定も近年注目されている会計資格です。
受験要項
受験資格 |
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申込方法 | インターネットによる (公式HPより。支払方法はクレジットカード決済かコンビニ店頭決済) |
受験料 | 1級:11,550円 2級:7,480円 3級:4,950円 ※いずれも税込み |
受験地 | 札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、山口、松山、福岡の中から受験地を選択。 ※会場(場所)については、受験票にてお知らせ |
試験月 | 3月、10月(1級は3月のみ) ※2022年度は2022年10月16日(日)、2023年3月12日(日) |
試験時間 | 1級:2時間30分(マークシート方式および論述式) 2級、3級:2時間(マークシート方式) |
試験開始時間 | 2級:10:00~ 1級、3級:13:30~ |
合格率
ビジネス会計検定の直近3回分の合格率は下記の通りです。
※1級は年1回の開催のため、第29回のデータはございません
回(実施日) | 3級 | 2級 | 1級 |
第30回(2022年3月13日) | 63.5% | 54.2% | 10.8% |
第29回(2021年10月17日) | 68.9% | 52.1% | |
第28回(2021年3月14日) | 67.7% | 51.5% | 24.4% |
参考:ビジネス会計検定 試験結果・受験者データ ※合格率は実受験者数ベース
日商簿記との違いは?
日商簿記 |
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ビジネス会計検定 |
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日商簿記は「財務諸表を作るまでの段階」、ビジネス会計検定は「財務諸表ができた後の段階」を学びます。
同じ会計資格ですが、日商簿記とビジネス会計検定では学ぶ目的や視点が違うのです。
級別の内容
引用:ビジネス会計検定試験 級別内容・出題範囲
級 学習内容 3級 基本財務諸表としての貸借対照表、損益計算書、およびキャッシュ・フロー計算書(いずれも個別)に記載されている項目と計算構造について 2級 有価証券報告書の連結財務諸表に記載されている項目と計算構造について 1級 会計情報に関する総合的な知識として、投資関連の各種ディスクロージャーや財務諸表と計算書類の総合的な理解を深める
上記のように、級が上がるにつれて高度な会計知識が求められます。
ビジネス会計検定を取得するメリット

財務諸表を「読む力」が身に付く
ビジネス会計検定の取得により身に付くのが、財務諸表を「読む力」です。
財務諸表を「読む力」が身に付くと、企業の状態の良し悪しを見極められます。
たとえば、分析指標の1つである「流動比率」がわかると、下記のような判断ができます。
「流動比率」 (流動資産/流動負債×100(%))
企業の短期の債務返済能力がわかる
- 流動比率が高い
→短期の債務返済能力があるため、健全な状態の可能性が高い - 流動比率が低い
→流動資産で債務を返済できないため、危ない状態の可能性がある
また、財務諸表を「読む力」は、経理職以外でもさまざまな職種で活かせます。
日商簿記の理解度が深まる
ビジネス会計検定では、財務諸表に関する会計基準や諸法令についても学びます。
たとえば、貸借対照表の流動資産・固定資産、流動負債・固定負債は下記のような分類基準があります。
- 正常営業循環基準
- ワンイヤー・ルール(1年基準)
日商簿記2級までは、会計基準はあまり触れません。
ビジネス会計検定を勉強すると「なぜこのような会計処理をするのか?」の理由が分かるため、日商簿記で行う会計処理の理解度が深まるのです。
キャッシュ・フロー計算書について学べる
ビジネス会計検定では、キャッシュ・フロー計算書を学べます。
- 「実際のお金の流れ」の情報が載っている計算書
- 貸借対照表・損益計算書だけでは分からない企業の状態を把握できる
損益計算書にある収益・費用と実際のお金の流入・流出はタイミングが違う場合がほとんどです。
たとえば、掛け販売では入金は後日になるため、売上(収益)が計上されても実際のお金の動きはありません。
損益計算書を見たら利益が出ているのに、会社に実際にあるお金は少ないこともあり得ます。
キャッシュ・フロー計算書により、貸借対照表・損益計算書だけでは分からない企業の状態を把握できるのです。

日商簿記2級まではキャッシュ・フロー計算書が試験範囲に入っていませんが、
ビジネス会計検定では3級から学べます。
日商簿記に比べて少ない勉強時間で取得可能

日商簿記とビジネス会計検定、
どっちが簡単なの?
僕はこれまで、日商簿記2級とビジネス会計検定2級を取得しました。
両者を比較すると、下記の理由からビジネス会計検定のほうが少ない勉強時間で取得可能だと思います。
- 日商簿記に比べて試験範囲は狭いため
- 2級までは全問マークシート方式のため(日商簿記は記述方式)
- 試験回によって、出題内容の変化がほとんどないため
実務経験の有無などの個人差はありますが、ビジネス会計検定は約100~200時間で合格にたどり着けるでしょう。
ビジネス会計検定の注意点

就職・転職で評価されるには2級以上が必要
ビジネス会計検定を就職・転職でアピールする場合は、2級以上が必要でしょう。
2級では3級で学んだ基本的な知識や分析方法を踏まえて、さらに応用的な知識や分析方法を学びます。
2級を取得すると業務でも活かせるスキルが身に付くため、企業からも評価されやすいのです。
また、経理職に転職する場合は、日商簿記(2級)の方が評価されます。
そのため、日商簿記を持っていない場合は、まずは日商簿記の取得をおすすめします。

経理職へ転職する場合は、ほとんどの企業で「日商簿記2級以上」が求められています。
これは、財務諸表の作成が主な業務としてあるからです。
受験会場が限られている
ビジネス会計検定試験は、全国の各都道府県で行われているわけではありません。
札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、山口、松山、福岡
試験会場地以外の都道府県に在住している場合は、県外の会場で受験する必要があります。
過去問題集での勉強がしにくい
ビジネス会計検定は公式テキスト以外の書籍がほとんどありません。
そのため、公式テキスト・公式過去問題集で勉強をおすすめします。

主催者の大阪商工会議所が作成しているため、試験もテキストの内容に沿って出題されます。
しかし、過去問題集の回答には解説が簡単にしか書かれていません。
その都度テキストに戻って確認する必要があるため、勉強がしにくいと感じました。
ビジネス会計検定の取得がおすすめの方

ビジネス会計検定を取得すると、さまざまな職種や場面で活かせます。
ビジネス会計検定の取得をおすすめする方を下記にまとめました。
おすすめの方 | 活かせる場面 |
経理職 | 財務諸表により自社の状態を把握して、経営者に適格なアドバイスができる |
会計事務所・税理士事務所に勤務している方 | 顧客先の財務諸表を見て、適格なアドバイスができる |
営業職 | 取引先の財務状態の良し悪しや変化を読み取れて、取引を継続するかどうかを判断できる |
経営者、管理職 | 自社や同業他社の財務状態を見て、今後の戦略などの意思決定に活かせる |
株式投資をしている方 | 財務諸表により企業の状態を把握して、株式投資をするかどうかを判断できる (配当性向などの株式投資の視点からの指標も学びます) |
銀行の融資担当者 | 企業の将来性が見極めやすくなり、融資の判断ができる |
このように、ビジネス会計検定の取得は自らの強みになります。
ビジネス会計検定の勉強時間、勉強方法

勉強時間
私は、約138時間でビジネス会計検定2級に合格しました。(3級が約22時間、2級が約116時間)。
個人差はありますが、3級は約50~100時間、2級は約100~200時間の勉強時間が必要でしょう。
勉強方法
ビジネス会計検定は試験回によって出題内容の変化がほとんどなく、テキストの内容に沿って出題されます。
テキストを読んでから過去問題集を繰り返し解くシンプルな学習方法で、合格圏内までたどり着けるでしょう。
ビジネス会計検定2級の勉強方法については、『ビジネス会計検定2級の勉強方法、勉強時間などを合格者が解説!』で詳しく触れています。
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- 独学では集中力が保てない方
- 業務に活かすために学習内容をしっかり理解したい方
- 確実に取得したい方
ビジネス会計検定は独学でも合格できる試験ですが、上記にあてはまる方におすすめなのが通信講座です。
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まとめ:ビジネス会計検定は役に立つ資格!

ビジネス会計検定を取得するメリットやおすすめの方についてまとめました。
ビジネス会計検定は、財務諸表に関する知識や分析方法を学習します。
財務諸表を「読む力」が身に付くメリットがあり、さまざまな職種や場面で活かせます。
まだ知名度は低いですが、役に立つ資格と言えるでしょう。
ビジネス会計検定が気になった方は、ぜひ受験を考えてみることをおすすめします。
学んだ知識は、きっとあなたの強みとなって活かせるでしょう。

ここまでご覧いただきありがとうございましたm(_ _)m
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